久喜東6丁目の取り組みについて【支えあいの街づくり04】
更新日:2019年5月7日
生活支援コーディネーターが久喜東圏域を取材した内容をお伝えします。
みんなでお茶のみする場所があったらいいね。
久喜東6丁目との出会い
- 久喜東圏域地区を担当するコーディネーターは日頃より、地域での支え合い活動を調査しています。また、様々な会議にも出席していて、社会福祉協議会主催のコミュニティソーシャルワーク実践者養成研修INくきに参加したときに、久喜東6丁目の自治会長(行政区長を兼ねる)からお話を伺う機会を得て、久喜東6丁目の取り組みについて、取材をさせていただくことになりました。
- 生活支援コーディネーターは生活支援体制整備推進事業に関する周知活動も行っています。住民の方が集まる機会はコーディネーターにとっては、「今後の地域の支え合いの話ができる機会」や、「住民の方から普段の支え合いの話を聞くことができる機会」としての良いチャンスです。
- 久喜東6丁目を訪問し、様々な地域活動を取材させていただくなかで、住民が主体となり地域で助け合って生活していることが分かりました。
「みんなでお茶のみする場所があったらいいね。」
- 久喜東6丁目は地域の中心にある集会所で、様々な自治会行事を盛んに行っています。自治会では、およそ月に1度のペースで「防災訓練」や「納涼祭」などを実施しています。
- そのなかでも「いきいき・ふれあいサロン」は、高齢者の方々に人気の集いの場所になっています。
- サロンがスタートするきっかけになったのは、「みんなでお茶を飲むところがあったらいいね」という地域の声と、それに応えたいと思った地域住民の気持ちです。
- 地区の福祉委員の方は、地域の声に応え、サロンを運営するのに必要な協力者を集めました。また自治会長の全面的な支援のもと、久喜東6丁目のサロンはスタートしました。
- このサロンに参加する皆さんは朗らかに、楽しい時間を過ごされています。
久喜東6丁目のサロンの様子
- サロンでは茶話会のほか、ボランティアを招いてのハーモニカ演奏などの「お楽しみ行事」や、外部の講師を招いて「相続対策」や「空き家対策」についての勉強会も行っています。
- 久喜東6丁目のサロンの取り組みには、ほかのサロンとは異なる「注目すべきこと」があります。それは、サロンの準備をする「担当」を、当番制で決めていることです。
- サロンの準備をする当番は強制ではなく、「できる人」が「できる日」に自主的に行う仕組みです。一般的なサロンでは、運営者が一部のメンバーに限られていることが多く、運営者が入れ替わる仕組みは、あまり聞いたことがありませんでした。
- いつも参加者は参加者のまま、運営者は運営者のままということではなく、できる人はできるときに、支えられる側から支える側になれるように工夫されています。いつも、元気で賑やかに過ごしているのは、このようなところに秘訣があるからだと感じました。
久喜東6丁目のサロンの当番表
サロンを手伝うことができる日を当番表に書き込みます。
- 久喜東6丁目サロンは、すでに高齢者の方々の生活の中に浸透していて、月1回の大事な外出先、楽しみな場所になっているとのことです。サロンに参加することで、互いに元気を与え合って、日々の暮らしが豊かになっていると感じました。
久喜東6丁目のいきいき元気サロンの参加者の皆さん