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第111回 昭和の発掘調査で大発見~足利(あしかが)遺跡の旧石器~

更新日:2024年4月1日

問い合わせ先:文化振興課文化財・歴史資料係

 令和2年12月1日に、市指定文化財として「足利(あしかが)遺跡出土旧石器」と「佐間小草原(さまこくさばら)遺跡出土遺物」の2件が新たに指定されました。いずれも昭和40年代の発掘調査で発見された考古資料です。佐間小草原遺跡については「久喜歴史だより」第67回(市HPで公開中)でも紹介しましたので、今回は足利遺跡出土旧石器について紹介します。
 足利遺跡は本町小学校の建設に先立ち、昭和47年に発掘調査が行われました。遺跡では、今から1万2千年以上前の後期旧石器時代後半の石器11点のほか、縄文時代の土器や石器が大量に発見されました。久喜周辺で旧石器時代の石器が見つかったのはこれが初めてで、狩猟の際に槍先として使用されたナイフ形石器や尖頭器(せんとうき)、木材や骨などに埋め込むことでナイフのようにして使用された細石刃(さいせきじん)、木材や骨・皮などの加工に使用されたスクレイパーなど、様々な種類の石器が揃っています。
 全国的に見ても、旧石器時代の遺跡は縄文時代以降の時代の遺跡と比べて発見が難しく、時代別に遺跡数を比較したときに最も少ないのが旧石器時代です。近年でこそ発掘調査が進み、本市でも道合中(どうあいなか)遺跡や九宮(きゅうみや)2遺跡など旧石器時代の遺跡が増えましたが、足利遺跡の旧石器は昭和40年代という発掘事例の少ない中で発見されたという点で、大きな意義があります。
 今回紹介した足利遺跡出土旧石器と佐間小草原遺跡出土遺物の一部は、久喜市立郷土資料館にて2月2日から3月31日まで展示します(※)。久喜市の新たな指定文化財を、どうぞよろしくお願いします。

※展示は終了しました。


足利遺跡出土旧石器

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電話:0480-58-1111 Eメール:[email protected]
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