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第1回 鷲宮催馬楽神楽(わしのみやさいばらかぐら)

更新日:2018年7月25日

 鷲宮神社(鷲宮1丁目)に伝わる神楽で、土師一流(はじいちりゅう)催馬楽神楽とも呼ばれています。昭和51年、他の神楽とともに国の重要無形民俗文化財の第1号に指定されました。

 神楽とは、神社の行事の中で行われる舞のことで、多くの神楽では『古事記』や『日本書紀』などの日本の古い神話から題材を取っています。

 なかでも催馬楽神楽は、神楽の古い形態を残しているとされ、関東神楽の源流であると言われています。催馬楽とは、平安時代に歌われた歌謡の一種で、神楽の中で催馬楽が歌われるという特徴があります。催馬楽神楽の始まりは、鎌倉時代の歴史書である『吾妻鏡(あずまかがみ)』に、建長3年(1251)に鷲宮神社で神楽が行われたと記されています。しかし、当時の催馬楽神楽は、現在のものとは違う形態であったと考えられています。現在のような形態が完成したのは江戸時代のことで、神社の大宮司(だいぐうじ)大内国久(おおうちくにひさ)が、それまで行われていた神楽を再編して完成しました。

 かつては「神楽役(かぐらやく)」と呼ばれる特定の家の人が行ってきましたが、現在は保存会が結成され、地域の人々により伝承されています。関東神楽の源流といわれる優雅な舞をぜひ現地でご覧ください。

神楽は、1月1日、2月14日、4月10日、7月31日、10月10日、12月初酉日の11時~15時ごろに行われる。元日は午前0時からもあり。4月15日は八甫地内の鷲宮神社でも行われる。

写真 鷲宮催馬楽神楽(わしのみやさいばらかぐら)
「第4座 降臨御先(こうりんみさき)猿田彦(さるたひこ)鈿女之段(うずめのまい)」

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